2011/11/9

チェコ・スロバキア

原発増設工事で入札書類配布=チェコ国営電力CEZ

この記事の要約

チェコの国営電力会社CEZは10月31日、テメリン原子力発電所の原子炉増設工事の入札で、参加を表明している企業に入札書類を配布した。応札期間は来年7月2日まで。\ CEZは、将来の電力需要の増加に対応するためテメリン原発 […]

チェコの国営電力会社CEZは10月31日、テメリン原子力発電所の原子炉増設工事の入札で、参加を表明している企業に入札書類を配布した。応札期間は来年7月2日まで。

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CEZは、将来の電力需要の増加に対応するためテメリン原発で原子炉2基を増設する計画。発注額が2,000億コルナに上ると見られる原子炉建設工事の入札には東芝傘下のウェスチングハウス(WH)やフランスのアレバ、ロシアのアトムストロイエクスポルト率いるロシアとチェコの企業グループが名乗りを挙げている。原子炉の施工業者は13年に決定され、25年までに完成する予定だ。

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チェコ政府は将来的に原子力の発電量全体に占めるシェアを現在の32%から50%以上に引き上げることを目指しており、南モラビアのドコバニ原発でも原子炉を増設する可能性を示唆している。ただ、福島第一原発の事故以来、欧州で原発に対する風当たりが強くなるなかで、原子力を積極的に推進するチェコ政府の姿勢に対して欧州連合(EU)から圧力がかかる可能性も指摘されている。(1CZK=4.26JPY)

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