2011/11/9

ロシア

電力供給契約のテイク・オア・ペイ条項を廃止

この記事の要約

ロシアのプーチン首相は4日、電力供給契約で一般的なテイク・オア・ペイ条項(買い手が契約で取り決めた全量を引き取らなかったとしても、全量分を支払わなければならないとする取り決め)を廃止する指令に署名した。新指令は来年4月1 […]

ロシアのプーチン首相は4日、電力供給契約で一般的なテイク・オア・ペイ条項(買い手が契約で取り決めた全量を引き取らなかったとしても、全量分を支払わなければならないとする取り決め)を廃止する指令に署名した。新指令は来年4月1日に施行される。これにより、750キロボルトアンペアの設備で受電する電力顧客は、使用しなかった電力に対する違約金から解放される。

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テイク・オア・ペイ条項は天然ガスの供給契約でも慣行となっており、ロシアの国営天然ガス会社ガスプロムからガスを調達する欧州のガス会社は、以前から条項撤廃を求めている。ただ、プーチン首相は、取引量が多い天然ガスの長期供給契約では売り手と買い手の双方が長期の計画を立てる必要があるとして、同条項を引き続き維持する方針を明らかにした。

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