2011/11/9

ロシア

韓国企業、北カフカース地域の発電事業に投資

この記事の要約

韓国企業がロシアの北カフカース地域の発電事業に大規模な投資を行う。韓国西部発電(KOWEPO)とCHT Koreaは2日、サンクトペテルブルクで開催された第2回ロシア・韓国ダイアローグで、ロシアの国営投資会社Northe […]

韓国企業がロシアの北カフカース地域の発電事業に大規模な投資を行う。韓国西部発電(KOWEPO)とCHT Koreaは2日、サンクトペテルブルクで開催された第2回ロシア・韓国ダイアローグで、ロシアの国営投資会社Northern Caucasus Resorts Company(NCRC)と合弁会社を設立することで合意した。『ベドモスチ』紙によると、韓国企業2社は同合弁を通して、約10億米ドルの投資を計画しているという。

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合弁会社にはNCRCが50%、KOWEPOが40%、CHTが10%出資する。合弁事業の第1段階では、3億ドルを投じ、北カフカース地域に総発電能力200メガワットの最新の石炭発電所5基を建設する。第2段階では同地域に風力発電所やソーラー発電所を建設する計画だ。事業化調査の結果を来年5月に発表するという。NCRCは同地域のリゾート開発を担当しており、合弁事業には将来のリゾート地と周辺の居住地向けに電力・熱供給体制を整備するという目的がある。

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NCRCは計300億ドルを投じて北カフカース地域にスキー場やスパ、カスピ海沿岸のリゾート施設を建設し、政情不安定な同地域を一大リゾート地にすることを計画している。カスピ海に近い黒海沿岸のソチでは2014年に冬季オリンピックが開催される。ロシアはこれを機に、欧州や中国からのリゾート客を北カフカース地域に呼び込みたい考えだ。

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