2011/11/9

ロシア

露サハリン州、遠隔医療に韓国の技術を採用

この記事の要約

ロシアのサハリン州政府が、韓国の遠隔医療システムを採用して辺境地の医療サービスの改善に取り組む。プロジェクトではサハリン島の医療施設にソウル延世大学が開発した遠隔医療システムを設置し、韓国にいる研究者や医師がこれを使って […]

ロシアのサハリン州政府が、韓国の遠隔医療システムを採用して辺境地の医療サービスの改善に取り組む。プロジェクトではサハリン島の医療施設にソウル延世大学が開発した遠隔医療システムを設置し、韓国にいる研究者や医師がこれを使って患者の診断、回復状況のモニターを行う。サハリン州政府と延世大学病院の運営母体であるYUHS、オンライン商取引プロバイダーのKTNETは3日、同プロジェクトの提携覚書に調印した。韓国通信社『聯合ニュース』が知識経済省の情報として伝えた。

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先ごろソウルで開かれた韓露合同経済・科学・技術協力委員会の年次会合の一環で、契約合意に至った。契約金額は約1,770万米ドル相当。サハリン州政府はプロジェクト実施地として新設する「デジタル・メディカル・センター」の用地と建物を提供し、YUHSとKTNETが情報通信技術でサポートされた医療システムを設置する。YUHSは同センターの運営も任される。 

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韓国にとって、ロシアへの医療分野での輸出はこれが初めてのケースとなる。「これを機に、医療技術や装置だけでなく病院経営や治療サービスまで含めて、医療分野での輸出が増えそうだ」(知識経済省)と、ニュービジネスへの期待は大きい。

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