2011/11/16

ポーランド

ポーランド、金利据え置き

この記事の要約

ポーランド中央銀行は9日に開いた金融政策会議で政策金利据え置きを決めた。これにより7日物貸出金利は5カ月連続で4.5%のままとなる。中銀は、年初から下落している自国通貨ズロチの相場変動が激しいことや、ユーロ圏の現状の経済 […]

ポーランド中央銀行は9日に開いた金融政策会議で政策金利据え置きを決めた。これにより7日物貸出金利は5カ月連続で4.5%のままとなる。中銀は、年初から下落している自国通貨ズロチの相場変動が激しいことや、ユーロ圏の現状の経済環境を鑑みて、現時点の利上げは賢明でないと判断した。

\

中銀が今年1月から6月までに合計1ポイントの利上げを行った背景には、ポーランドの経済成長が堅調でインフレ圧力が強まってきたことがあった。インフレ率は昨年10月以降、中銀目標の2.5%を上回ったままだ。ズロチが年初から対ユーロで約10%下落していることから輸入価格の上昇でインフレが煽られる懸念もあり、中銀は来年のインフレ見通しを7月予測の2.1~3.4%から2.5~3.9%に引き上げた。

\

ユーロ圏の景気悪化がポーランド経済に影響を及ぼすことは間違いないが、中銀は「ユーロ圏に比べれば景気減速は小さい」として、来年の予想成長率を1.9~4.5%から2.0~4.1%に小幅修正している。

\