ブルガリア政府は17日、中国国営の天津農墾集団が同国北西部に1,000万ユーロを投資し、中国向けの農作物を生産すると発表した。
\天津農墾集団は、ブルガリア北西部のSeverozapaden地方に2,000万平方メートルの敷地を借り、とうもろこしやアルファルファ(むらさきうまごやし)、ひまわりを作付けする。同社にとって今回が欧州連合(EU)加盟国での初の投資。今後さらに2,000万ユーロを投じて事業を拡大し、畜産業にも参入する計画だ。
\事業開始式典は、同地方にあるBoynitsa村で開かれ、ブルガリアのボリソフ首相やナイデノフ農相、中国の高鴻賓副農相らが出席した。ボリソフ首相は、「我が国は中国との合弁プロジェクト実現において重要な一歩を踏み出した」と喜びを表明。ブルガリアの税率がEU域内で最も低く、投資環境が安定していることを強調し、「エコ農業を発展させるポテンシャルと資源もある」と述べた。
\EU統計局(ユーロスタット)によると、Severozapaden地方はEU域内で1人当たりの国内総生産(GDP)が最も低いとされている。今回の提携で同地方への経済効果が期待される。
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