2011/11/30

総合・マクロ

オーストリアの金融大手RBI、中東欧事業の縮小検討

この記事の要約

オーストリアの金融大手であるライフアイゼンバンク・インターナショナル(RBI)が中東欧事業の縮小を検討している。収益率の向上が目的で、シュテピッチ頭取は1~2カ国から撤退する可能性に言及した。ただ、利益の圧迫要因であるハ […]

オーストリアの金融大手であるライフアイゼンバンク・インターナショナル(RBI)が中東欧事業の縮小を検討している。収益率の向上が目的で、シュテピッチ頭取は1~2カ国から撤退する可能性に言及した。ただ、利益の圧迫要因であるハンガリーについては「現時点では」考えていないという。

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RBIが23日発表した2011年1-9月期の連結利益は前年同期比4.8%減の7億4,500万ユーロに縮小した。ハンガリー子会社が、外貨建て債務者の救済措置や業界特別税が原因で2億8,600万ユーロの赤字を計上して足を引っ張った。

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ハンガリー子会社の通期赤字は3億2,000万ユーロに上ると予想され、少なくとも同額の資金注入が必要となる。しかし、通期連結決算では黒字を計上できる見通しだ。

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なお、シュテピッチ頭取は、ウクライナ子会社の評価替えによる償却処理を行う可能性に言及した。

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欧州銀行監督機構(EBA)が来年6月末までの達成を求める資本強化に向けて、RBIは25億ユーロの追加的資本を必要としている。

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