2011/11/30

ハンガリー

7銀行が談合か、当局が捜査開始

この記事の要約

ハンガリー独占禁止当局(GVH)は23日、談合の疑いで国内銀行7行を捜査していることを明らかにした。オーストリアのエルステ銀行、ライフアイゼンバンクと伊ウニクレディトの現地法人、独バイエルン州立銀行子会社NKB、ハンガリ […]

ハンガリー独占禁止当局(GVH)は23日、談合の疑いで国内銀行7行を捜査していることを明らかにした。オーストリアのエルステ銀行、ライフアイゼンバンクと伊ウニクレディトの現地法人、独バイエルン州立銀行子会社NKB、ハンガリー銀行OTPなど7行が貸出金利を同じ時期に引き上げたことから、談合があった可能性が高いと見ている。

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ハンガリーでは近年、リテール顧客の外貨建てローンが急増したが、フォリントの大幅下落により多くが不良債権化する懸念が強まっている。議会は9月下旬、解決策として外貨建て融資に関する新規定を可決した。それによると、年内に元本を全額返済する場合、顧客にとって実際よりかなり有利な為替レートが適用される。ただ、多くの顧客は返済資金を工面するために新たなローンを組む必要があり、GVHは新規ローンへの切り替えによる金利上昇幅を0.5~2.0ポイントとすることを決めた。銀行の利上げは、これを受けたものだが、GVHは時期が重なったことを問題視している。

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ハンガリー銀行業界は、新規定が為替取引の損失を業界に不当に押し付けていると強く反発。欧州委員会に同問題への介入を要請している。

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