2011/11/30

ロシア

ロシア与党、プーチン氏を大統領候補に指名

この記事の要約

ロシア政権与党の「統一ロシア」は27日、党大会を開き、プーチン首相(59)を来年3月4日の大統領選挙の候補者として指名することを全会一致で決定した。これにより、プーチン首相が次期大統領に就任することが事実上決まったが、統 […]

ロシア政権与党の「統一ロシア」は27日、党大会を開き、プーチン首相(59)を来年3月4日の大統領選挙の候補者として指名することを全会一致で決定した。これにより、プーチン首相が次期大統領に就任することが事実上決まったが、統一ロシアの政権運営による政治的閉塞感が募って国民の不満は強まりつつあり、そのかじ取りは容易ではない。

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プーチン首相は党大会の演説で国内の反対勢力を強く批判した。共産党は「ソ連を崩壊に導き」、リベラル派は90年代の急激な民営化で新興財閥をはびこらせたと攻撃。また、外国が「野党政治家や非政府組織に資金援助して選挙を操作しようとしているが、それは全くの無駄だ。ロシアではユダ(のような売国奴)は人気がないし、そんな金があるのなら借金を返せばいい」と欧州債務危機を揶揄(やゆ)した。

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一方で97年以降の経済危機からロシアが立ち直り、世界で重要な地位を占めるようになったのは2000~08年の大統領在職中に「統一ロシア」の支持があったからこそ、と功績を強調した。そして、4日の下院選で「統一ロシア」が過半数を確保できず、議会が決定力を失えば欧州のような経済危機がやってくると警告した。

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プーチン首相の候補擁立をこの時期に行ったのは、12月4日の下院議会選挙を間近に控えて、ムードを盛り上げる狙いがあるとみられている。「統一ロシア」の人気は衰えつつあり、現在のように全議席の3分の2を確保するのは難しい情勢だ。

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一方で、プーチン首相も大統領就任後の政策決定に向けて、下院での基盤を保持したいところ。一般法案の可決に必要な過半数をクリアできるかに注目される。

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プーチン首相は「ロシアで最も人気の高い政治家」と言われるが、独立系世論調査機関のレバダ・センターによると、支持率は2010年の80%弱から最近では67%まで落ちてきている。

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