2011/12/7

総合・マクロ

墺とチェコでシェールガス開発進む

この記事の要約

オーストリアの石油・ガス最大手OMVは先ごろ行った地質調査の結果、チェコとの国境付近に大規模なシェールガス鉱床が存在する可能性があることを明らかにした。\ OMVの広報によると、シェールガスの埋蔵が有望なのは、ニーダーエ […]

オーストリアの石油・ガス最大手OMVは先ごろ行った地質調査の結果、チェコとの国境付近に大規模なシェールガス鉱床が存在する可能性があることを明らかにした。

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OMVの広報によると、シェールガスの埋蔵が有望なのは、ニーダーエスターライヒ州ポイスドルフ周辺の地域で、国内で消費される30年分のガスを賄える規模だという。同社は来年末にも試掘を開始する考えだ。

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チェコでもプラハ近郊のベロウンカ川流域や、モラビア地方でシェールガスの鉱床が確認されている。英ハットン・エナジー傘下のバウガス・エネルジアはボヘミア地方のベロウンとトルトノフで、英クアドリア・リソーシズ傘下のクアドリア・モラビアはモラビア地方でそれぞれ探査を行なっているほか、地場系MNDは南モラビア地方で2014年から試験的に生産を開始する計画だ。

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欧州全体のシェールガスの埋蔵量は624兆立方メートルと推定されており、これは欧州のガス需要60年分に相当する。

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