2011/12/7

ロシア

ロシア最大手銀行のズベルバンク、Q3に74%増益

この記事の要約

ロシア最大手銀行のズベルバンクが11月30日発表した2011年7-9月期の純益は、前年同期比74%増の798億ルーブル(25億4,000万米ドル)に急増した。経済の回復を背景に、貸倒引当金繰入額が大幅に減少したことが主因 […]

ロシア最大手銀行のズベルバンクが11月30日発表した2011年7-9月期の純益は、前年同期比74%増の798億ルーブル(25億4,000万米ドル)に急増した。経済の回復を背景に、貸倒引当金繰入額が大幅に減少したことが主因だ。しかし、前期実績の894億ルーブルに比べると11%縮小した。

\

経済の見通し不透明感が増す中でもズベルバンクは融資を増やしている。新規貸出高は前期に比べて10%拡大した。法人向け融資残高は年初から9月末までに17%増の5兆7,200億ルーブルに、個人向けも21%増の1兆5,900億ルーブルに伸張した。

\

一方で預金残高は8.6%増の7兆2,300億ルーブルだった。

\

9月末時点の不良債権比率は6.1%と年初に比べて1.2ポイント低下した。

\

この秋に予定されていたズベルバンクの政府保有株放出は、市場の不安定を理由に延期された。グレフ頭取によれば、株価が100ルーブルに達してからとなる。好業績発表後の30日の株価は6%上がり、87.55ルーブルをつけた。

\