2011/12/7

CIS諸国

ウクライナ、高速鉄道車両導入へ

この記事の要約

ウクライナでは2012年のサッカー欧州選手権(ユーロ2012)開催を前に、高速電車の導入計画が進んでいる。完了すれば、首都キエフと主要3都市を結ぶ列車の乗車時間が大幅に短縮される。\ ウクライナ国営鉄道は昨年12月、韓国 […]

ウクライナでは2012年のサッカー欧州選手権(ユーロ2012)開催を前に、高速電車の導入計画が進んでいる。完了すれば、首都キエフと主要3都市を結ぶ列車の乗車時間が大幅に短縮される。

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ウクライナ国営鉄道は昨年12月、韓国・現代自動車グループ傘下の鉄道車両メーカー、現代ロテムにおよそ3億米ドルで高速鉄道車両90両(10編成)を発注した。うち6編成が来年2月末に導入される。1編成あたり9両で、乗車定員は579人。先頭3両が1等車で、残り6両が2等車となっており、1等車では座席に水平に足が伸ばせるレッグレストや、専用コンセントが備え付けられ、インターネットが無料できるなどのサービスがある。最高時速は180キロメートルで、キエフとハルキフを3時間半(現在は5時間45分)、キエフとリビウを4時間半(同6時間半)、キエフとドネツクを5時間半(同11間半)でそれぞれ結ぶ。運賃は100キロメートルあたり6.7米ドルから13.4ドルと大幅な値上げとなるが、キエフ~リビウ、キエフ~ドネツク間の往復航空運賃が300ドルであることを考えると、鉄道の方が割安となっている。

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コレスニコフ副首相は先ごろ、高速鉄道車両の導入について、「我が国の輸送システムにとって大きな飛躍だ」とコメントした。

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