2011/12/21

ハンガリー

ハンガリー景況感が過去2年で最低に、来年は経済が1.5%縮小

この記事の要約

ハンガリー経済研究所(GKI)とエルステ銀行が共同でまとめた12月のハンガリー景況感総合指数はマイナス24.6となり、前月のマイナス23.2からさらに悪化した。これは過去2年で最低の水準。これを受けてGKIは、来年の国内 […]

ハンガリー経済研究所(GKI)とエルステ銀行が共同でまとめた12月のハンガリー景況感総合指数はマイナス24.6となり、前月のマイナス23.2からさらに悪化した。これは過去2年で最低の水準。これを受けてGKIは、来年の国内総生産(GDP)が1.5%縮小するとの予測を発表し、9月発表値を0.5ポイント引き下げた。

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企業景況感指数はマイナス14.5で前月値を0.5ポイント下回った。製造業は受注残がやや増加したことで改善した。流通業は販売が伸びる一方で、受注残データが不調、在庫も膨らんでいる。サービス業では見通しが悪化して10月のレベルに落ち込んだ。景況感がもっとも悪かったのは依然として建設業だった。

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消費者景況感指数はマイナス53.3で前月のマイナス49.5から3.8ポイント低下した。貯蓄の余裕のない世帯が増える一方、耐久消費財の購買意欲は上昇した。

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来年の経済見通しに関連してGKIは、製造業で5.5%の成長が見込めるが、他の産業部門のほとんどが頭打ちか後退に向かうと分析。国内消費は4%、家計消費は2.5%、固定資本形成は4%、それぞれ縮小すると予想する。

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雇用は1%減少し、失業率は今年並みの11%を維持する見通し。

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また、小売販売数量は2.5%減少するが、課税強化と価格上昇が影響して来年の平均インフレ率は5%に達する見込みだ。

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通貨フォリントの為替相場と政策金利の変動については、現時点では通年の平均レートが1ユーロ=290フォリント、政策金利が来年初めの時点で7~7.5%の水準になると予測。ただ、変動幅は国際通貨基金(IMF)との融資交渉の成り行きや、外貨建て債務の繰上げ返済措置の終了、政府・銀行間の合意内容に大きく左右されると指摘している。

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財政赤字のGDP比は政府目標の2.5%を上回る2.9%に膨らむ見通し。政府債務の増加とGDPの縮小で、債務のGDP比は84%に悪化すると予想する。

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GKIは、ハンガリー経済は完全に追い込まれており、「本当の意味で経済政策を転換させる」必要があるとコメント。IMFから融資を受ける以外に道はないとの見方だ。

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