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2012/1/18

ポーランド

ポーランドから独への電力輸出、48%増

この記事の要約

ポーランドの2011年1~11月期におけるドイツへの電力輸出は前年同期から48%拡大した。ポーランドの日刊紙『ジェチュポスポリタ』が12日、エネルギー市場庁から得た情報として伝えた。ドイツは原発廃止を決めたことで、ポーラ […]

ポーランドの2011年1~11月期におけるドイツへの電力輸出は前年同期から48%拡大した。ポーランドの日刊紙『ジェチュポスポリタ』が12日、エネルギー市場庁から得た情報として伝えた。ドイツは原発廃止を決めたことで、ポーランドからの電力輸入を増やしている。ポーランドは同期の発電量の7%、金額にして約25億ズロチ(5.55億ユーロ)をドイツに輸出。前年同期から10億ズロチ増えたことになる。

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ズロチ安が続いているため、ポーランドの電力価格は国際的にみて安く、競争力がある。国外からの需要が増えているため、国内の電力卸価格は上昇する傾向にあるが、それでもライプチヒの欧州エネルギー取引所(EEX)の相場より安いという。ポーランドの発電量は2011年上半期に前年同期から5%増え、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均1.2%を大きく上回った。

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ポーランドは昨年5月に原子力推進政策を決定するなど、電力輸出を今後さらに強化する可能性がある。

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