スロバキアのボフニチェ原子力発電所のV1原子炉2基の廃炉に伴い、放射線汚染廃棄物の中間保管施設の建設予定地の環境評価が始まった。同国環境省がオーストリアの専門機関の支援を得て実施する。墺通信社APAが16日報じた。
\APAによると、中間保管施設の候補地はボフニチェ原発を管理する国営原子力・廃炉会社JAVYSの施設内、あるいはこれに隣接する場所とされる。敷地面積7,600平方メートルの中に総収容スペース6,050平方メートルの施設を建設し、解体される原子炉の固形廃棄物を最終保管場所が決まるまで保管する計画だ。
\昨年春の福島原発事故以来、欧州ではドイツをはじめ原発撤退を決める動きが進んでいるが、現在、発電量の約半分を原子力エネルギーで調達しているスロバキアは、引き続き原発拡張政策を固辞している。もうひとつのモホウツェ原発は発電能力各470MWの原子炉2基が稼働しているが、現在800MWの原子炉2基を建設中で今年、来年で順次稼働を開始する。また、ボフニチェ原発V2(2基が稼働中)でも拡張を計画しているもようだ。
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