チェコ統計局(CSU)が15日に発表した昨年の国内総生産(実質GDP、季節・労働日数調整後=速報値)伸び率は1.7%となり、前年の2.2%から0.5ポイント低下した。10-12月期は前年同期比で0.5%増だったものの、前期比では0.3%減となり、マイナス成長に転じた。
\昨年は内需が低迷したものの、輸出が前年比13.2%増と好調で、景気を下支えした。部門別では、製造業が比較的堅調で全体をけん引したが、同部門も昨年から低迷傾向が見られる。運輸部門が安定する中、建設部門は大きく落ち込んでいる。
\J&Tバンカのエコノミストは、第3四半期(前期比0.1%減)以降はマイナス成長になっていることから、チェコ経済がリセッション(景気後退)に向かっているとの見方を示している。
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