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2012/3/21

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア政府、フォードに対する助成を減額

この記事の要約

ルーマニアのウングリャヌ内閣は定例閣議で、米フォードに対する投資助成金を1億4,300万ユーロから7,500万ユーロに減額することを決定した。2007年の民営化契約で合意された項目の多くが「大幅に変更」されたことが理由だ […]

ルーマニアのウングリャヌ内閣は定例閣議で、米フォードに対する投資助成金を1億4,300万ユーロから7,500万ユーロに減額することを決定した。2007年の民営化契約で合意された項目の多くが「大幅に変更」されたことが理由だ。

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フォードは1月、ルーマニア南部のクラヨヴァ工場(旧大宇工場)における生産台数を、計画を大幅に下回る水準で維持する方針を発表。契約で合意された罰金を支払う姿勢を明らかにした。また、職業研修に対する政府助成を辞退し、投資額も7,500万ユーロに凍結する意向を示した。

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フォードは2007年9月に同工場の株式72.4%を5,700万ユーロで買収した。契約では6億7,500万ユーロを近代化に投じ、昨年9月までに年産25万台体制を整えるはずだった。しかし、同工場で生産する小型多目的車(MPV)「Bマックス」の出荷数は今年6万台、来年に10万台にとどまる見通しだ。

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ルーマニア政府はこれを受けて、同社に対する助成額を自動車生産に対する3,800万ユーロとエンジン生産に対する3,700万ユーロに制限する。

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