2012/3/28

ロシア

印原発の建設工事再開・ロスアトム子会社が建設

この記事の要約

ロシア国営原子力企業ロスアトム傘下のアトムストロイエクスポルトがインド南部タミルナド州クダンクラムで建設している原子力発電所の工事が大規模な反対運動により凍結されていた問題で州政府は19日、建設工事の再開を決定した。\ […]

ロシア国営原子力企業ロスアトム傘下のアトムストロイエクスポルトがインド南部タミルナド州クダンクラムで建設している原子力発電所の工事が大規模な反対運動により凍結されていた問題で州政府は19日、建設工事の再開を決定した。

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アトムストロイエクスポルトはクダンクラムで出力1,000メガワットの原子炉2基を建設しており、昨年末に稼働を開始する予定だった。しかし州政府は東京電力福島第1原発事故をきっかけに高まった原発反対運動を受け、昨年9月にクダンクラム原発の安全性に関する懸念が払拭されるまで計画を事実上中止することを決定。独自に設置した委員会を通して調査を続けていたが、今回委員会の報告書に基づき「安全性が確認された」として、工事の再開を決めた。

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インドのシン首相は先月、米科学誌『サイエンス』のインタビューで、クダンクラム原発に対する反対運動を、「米国や北欧の非政府組織(NGO)の支援を受けたもの」と批判した。同首相はまた、ロシアとインドの関係の重要性を指摘し、その更なる深化を目指していくと表明している。

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