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2012/4/4

チェコ・スロバキア

チェコ政府、移動通信網を強制開放

この記事の要約

チェコ通信局(CTU)が国内移動通信3社に対して通信網の開放を求める計画だ。自前の通信網を持たない仮想移動体通信事業者(MVNO)の市場参入を可能にし、競争を促進する狙い。この夏にもMVNOによるサービスが可能になるとい […]

チェコ通信局(CTU)が国内移動通信3社に対して通信網の開放を求める計画だ。自前の通信網を持たない仮想移動体通信事業者(MVNO)の市場参入を可能にし、競争を促進する狙い。この夏にもMVNOによるサービスが可能になるという。CTUが28日明らかにした。

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チェコでは現在、スペインのテレフォニカ、ドイツのTモバイル、英国のボーダフォンの現地子会社が移動通信サービスを展開する。CTUは欧州委員会による市場評価手続きを経て、これら3社にMVNOに対する通信時間の卸販売を強制する方針。

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MVNOは欧州連合(EU)に加盟する多くの国で事業を展開するが、チェコでは既参入事業者の抵抗で、これまで実現していない。

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CTUはまた、第4世代通信網の開発に向けて新たな周波数帯を競売にかける予定だ。この機会に、新たな事業者がチェコ進出を果たす可能性もある。最低入札額は92億コルナ(4億9,400米ドル)。

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CTUはさらに、数カ月以内にローミング時の着信料金(MTR)を0.55コルナへと現行の半分に引き下げる計画だ。(1CZK=4.43JPY)

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