独化学大手のエボニックは先ごろ、ハンガリー子会社であるエボニック・アグロフェルムが飼料用アミノ酸L-トレオニン「ThreAMINO」の生産能力を強化すると発表した。需要が増えていることに対応するのが狙い。
\今回の計画によると、エボニック・アグロフェルムは2013年第3四半期からThreAMINOの生産能力を1万トン増の年3万トンに引き上げる。
\エボニックのバイオ製品事業部のヴァルター・プフェッファーレ部長は、「今回の生産設備拡張により、ハンガリー工場は最先端技術を備えた世界規模の施設になる。当社の目標は、全ての投資計画を通して生産の能力と効率を大幅に向上させることにある」と述べた。
\エボニックはこのほか、シンガポールのジュロン島にDL-メチオニン「MetAMINO」の複合生産施設(年産能力15万トン)を建設している。また、米国のブレア工場(ネブラスカ州)ではL-リジン「Biolys」の生産能力を年28万トンに引き上げるなど、アミノ酸製品の生産を強化している。
\L-トレオニンは、家畜の成長に必要なアミノ酸だが、体内では生成できない。このため、家畜の飼料に混ぜて摂取させる。
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