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2012/5/30

ポーランド

民間部門の賃金伸び悩む

この記事の要約

ポーランド中央統計局(GUS)が21日発表した2012年4月の民間部門の労働統計によると、平均就業者数は553万600人と前年同月から0.3%増加した。前月比では0.1%の減少だった。平均賃金は3,719.81ズロチ。伸 […]

ポーランド中央統計局(GUS)が21日発表した2012年4月の民間部門の労働統計によると、平均就業者数は553万600人と前年同月から0.3%増加した。前月比では0.1%の減少だった。平均賃金は3,719.81ズロチ。伸び率は前年同月比3.4%で、市場予想の3.9%を下回り、前月比では1.3%下落した。

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大手銀行バンク・ザホドニWBK(BZ WBK)は統計発表を受け、「今回の数字は労働市場環境の悪化を裏付けるものであり、民間部門の活動が失速していることを示している可能性がある」とコメント。例年4月は季節的要因から前月より雇用が増加する傾向があるが、今回は減少したことに失望感を示した。また、「個人所得の伸び率が鈍化していることは、個人消費を減退させ将来のインフレリスクを低減する」として、一段の金融引締め策の実施は必要ないとの見方を示した。

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