ルーマニア経済省はこのほど、同国北西部のクルージュに米サンフランシスコのシリコンバレーのようなIT産業の集積地を形成する計画を明らかにした。また、同国東部のヤシには様々な業界の産業クラスターを計画している。14日付けのオーストリア経済紙『ヴィルツシャフツブラット』(電子版)が報じた。
\クルージュにはすでにIT企業が多く集まっており、IT分野の売上高は国内でも上位3位に入るとされている。特に輸出が盛んという。このような産業基盤があることに加え、同市にはクルージュ・ナポカ工科大学とバベシュ・ボヨイ大学という全国に名を知られた大学があり、同校の卒業生がクラスター発展の基盤となると見込んでいる。このため大学と産業クラスターの指導者との協力の機会を設けることも計画しているという。
\一方、構造的に弱い東部にあるヤシでは、輸送・物流、医薬品・ヘルスケア、技術、ITの4分野のクラスターを形成し、経済発展を後押しする計画。ヤシでも現地の大学と協力しながら、クラスターを発展させていく方針を示している。
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