独化学大手BASFはこのほど、ロシア・モスクワ州ポドリスクにコンクリート用混和剤の工場を開設した。最新技術に基づく幅広いタイプの製品をロシアの顧客に提供する体制を整えるのが狙い。
\ロシアのコンクリート用混和剤の市場規模は年間1億4,000万ユーロ。ポドリスク工場では、高性能減水剤「グレニウム」や特殊増粘剤「レオマトリックス」などを含む30種の混和剤を生産する。BASFのロシア子会社BASF Stroitelnye SistemyのVetlov社長は、「ロシアの建設会社は、ウラジオストクからカリーニングラードまでさまざまな気候帯に対応した高性能のコンクリートを求めている。BASFの混和剤への需要は増加の一途をたどっており、ロシアで現地生産をスタートさせることを決めた」とコメントした。 ロシアではBASFポリウレタンがNizhnekamskneftekhimと合弁でポリウレタンシステムを手がけるElastokomを、BASFコーティングスがパブロフスキー・ポサドで工場を運営している。
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