2012/9/26

ロシア

W杯競技場建設に最大50億ユーロ、調査会社が試算

この記事の要約

2018年のサッカー世界選手権(W杯)に向け、ロシア政府は競技場建設に1,620億~1,990億ルーブル(40億~50億ユーロ)を投じる見通しだ。調査会社PMR が試算した。5競技場についてはすでに着工済みで、残る7競技 […]

2018年のサッカー世界選手権(W杯)に向け、ロシア政府は競技場建設に1,620億~1,990億ルーブル(40億~50億ユーロ)を投じる見通しだ。調査会社PMR が試算した。5競技場についてはすでに着工済みで、残る7競技場は新設あるいは改修が計画されている。建設ラッシュのピークは2013~14年となる予測だ。

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W杯開催では国土の広大さが準備を難しくしており、その投資規模を350億ユーロとする憶測さえ流れた。国際サッカー連盟(FIFA)の発表によると、都市間の距離が大きいことを理由に、試合を行う都市数を従来予定の13都市から10都市に、会場数を15会場から12会場に減らすことになった。どこで試合を催すかは月末までに決定される。

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現地経済紙『ベドモスチ』が匿名筋の情報として報じたところによると、人口30万人弱のサランスクが抜ける可能性が高い。一方で、モスクワ、サンクト・ペテルブルク、カザン、ソチは選出が確実という。開幕戦と決勝戦は改修後のモスクワ・ルシニキ競技場で開催される。ソチ、カザンおよびサンクト・ペテルブルクでは新しい競技場の建設が始まっている。

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■オーストリア建設業界、受注に期待

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オーストリアの建設業界は大型受注の期待を膨らませている。アルピネは、ワルシャワ国立競技場やアゼルバイジャンの欧州歌謡祭会場の建設で実績がある。ロシアのW杯に向けて、「弊社は平行して複数の競技場を建設する力がある」とアピールしている。

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ストラバグは、民間事業者によるインフラ整備やホテル、住宅建設に受注のチャンスを見出している。1都市で100億~200億ユーロの民間投資が実施されるところもあると予測する。

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ポルだけは、ロシアでは現在「いくつかのプロジェクトを実行している」とするのみで、慎重な姿勢を示している。

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