2012/10/10

ポーランド

欧州復興開発銀、バルト海LNGターミナル整備に3億ズロチ融資

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)は4日、中東欧初となるポーランド液化天然ガス(LNG)ターミナルの建設計画に3億ズロチ(7,500万ユーロ)を融資すると発表した。ポーランドなど中欧地域のガス調達先・供給ルートの多様化を進め、 […]

欧州復興開発銀行(EBRD)は4日、中東欧初となるポーランド液化天然ガス(LNG)ターミナルの建設計画に3億ズロチ(7,500万ユーロ)を融資すると発表した。ポーランドなど中欧地域のガス調達先・供給ルートの多様化を進め、同地域のエネルギー安定供給に大きく貢献すると見込んでいる。

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直接の貸出先はポーランドの国営ガス会社ガス・システムで、期間は12年。融資額は総費用の11%に当たる。他に欧州連合(EU)、欧州投資銀行(EIB)などが資金を提供する。ターミナルは2014年にLNGの受入を開始する予定だ。

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ターミナルが建設されるバルト海沿岸のシフィノウイシチェにはガス化プラントも設置される。その年間処理能力は50億立方メートルで、ポーランドの年間需要の3分の1に相当する。同国は現在、50億立方メートルを国内で生産し、残りをロシアからの輸入に頼っている。

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ポーランドは電源の大半を石炭に頼る。これを有害ガスの排出が小さいガスに切り替える上でも、新ターミナルの稼働は大きな意義がある。

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EBRDはクリーンエネルギーの推進でもポーランドを支援していく方針で、スタロヴァ・ヴォラのガス火力発電所建設や再生可能エネルギーへの投資を検討している。

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