欧州復興開発銀行（EBRD）は2日、省エネ・再生可能エネルギーの促進に投資したセルビア企業の中から、高い効果のあがった6事例に対して賞を贈った。省エネの実現で営業・保守コストが低下し、資源がより有効に活用されるようになり、競争力が高まることをアピールする狙いだ。
\選考対象となったのは、EBRDの「西バルカン持続可能エネルギー与信制度（WeBSEFF）」を利用して実現したプロジェクトだ。業界、内容ともに多様なプロジェクトが実施されたが、総合部門での最優秀賞はツルヴェンカ（Crvenka）製糖所が獲得した。200万ユーロの投資で生産を拡大すると同時に、融資返済を1年未満で完了するほどのコスト節減効果が現われたという。
\部門別の最優秀賞は、再可エネ部門がジャム工場のウッドマスター、付加価値部門が家具工場のテルマル・インゼンイェリング、製造部門がドア部品のストゥブリナ（Stublina）、食品加工部門がマルティス・コメルツ、省エネビル部門がMKマウンテンリゾートという結果となった。
\現地パートナーのインテサ銀行、ソシエテ・ジェネラル銀行、ウニクレディト銀行もプロジェクト実現に重要な役割を果たしたことが認められて賞を受けた。
\イアン・ブラウンEBRDセルビア執行取締役は、「エネルギー効率の改善はEBRDのセルビア・プロジェクトの中でも重要な位置を占める。本日の受賞式ではセルビア企業がいかにしてコスト削減、排ガス低減、競争力強化を成し遂げたかが明らかになった。受賞企業はもちろん、すべての参加企業・協力銀行にお祝いを申し上げたい」と話した。
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