2012/10/10

ロシア

ロスアトム、15年間で原子炉28~36基の新設を計画

この記事の要約

ロシアの国営原子力公社ロスアトムが、国内の将来的な電力需要拡大を視野に入れ、向こう15年間で28~36基の原子炉の新設を計画している。同社は1日付のプレスリリースで原発推進戦略を改めて強調するとともに、安全性を確保するた […]

ロシアの国営原子力公社ロスアトムが、国内の将来的な電力需要拡大を視野に入れ、向こう15年間で28~36基の原子炉の新設を計画している。同社は1日付のプレスリリースで原発推進戦略を改めて強調するとともに、安全性を確保するためには国際規定の改定が必要とする立場も示した。

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現在ロシアの総発電量に占める原子力の割合は16.5%だが、ロスアトムは2030年までに25~27%に増加すると予測する。サンクトペテルスブルク、スモレンスク、クルスクの原発施設では旧ソ連時代に開発されたRBMK型原子炉が使われているが、「前世代の原子炉の稼働延長は合理的でない」(キリエンコ社長)ため、交換する方針だ。

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ロスアトムは同時に、沿岸部の都市に電力を供給するため2015年までに7~8の海上浮遊型原子力発電所の建設も計画している。サンクトペテルスブルクの造船所、バルチースキー・ザヴォードが工事を受注し、現在、発電所を乗せるはしけを建設している。

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キリエンコ社長は、世界の持続可能な発展を目指してエネルギーの安定供給と環境保全を同時に確保するためには、原子力エネルギーは不可欠とし、「原子力エネルギーへの代替はないのだから、(原発は)必ず発展する」と言い切る。

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