チェコとカザフスタンの企業代表は24日、1億5,500万ユーロ相当の貿易投資協定に署名した。ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領のチェコ訪問を機に締結されたもので、医薬品・食品・医療・農業分野が対象だ。
\契約規模が最も大きいのは、チェコのインペックスによる菜種油調達の4,500万ユーロだ。ファヴェアはカザフ東部のセメイとパヴロダルにおける医薬品工場の建設を3,650万ユーロで受注した。
\アグロエクスポ・グループはカザフで養鶏場を建設する(受注額:2,200万ユーロ)。
\プロ・クリマはカスピ海沿いのアクタイでリハビリセンターを、アルマトイでポリマー加工工場を建設する。
\チェコの対カザフ輸出高は今年1-8月期に2億1,500万米ドルとなり、前年同期から40%も拡大した。カザフからの輸入は石油を中心に年間およそ6億4,900万ドルに上る。
\ヴァツラフ・クラウス大統領は、チェコとカザフスタンの経済は「相互補完関係」にあり、取引額を拡大する余地があるとの見方を示した。チェコの主力輸出品目は機械・設備で、エネルギー、鉱業、化学、輸送インフラ、上下水道・ごみ処理、医療などの分野でビジネスチャンスがあると指摘した。
\また、チェコが欧州への経済的な依存を弱めるため、欧州外の地域との貿易を増やす方針を掲げていることを確認。カザフスタンはチェコにとって重要な取引先であると強調した。
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