米ファストフード大手バーガーキングは、ロシアでの出店を加速する。今後数年間で数百店舗を新たに開設し、ロシアの外食市場で先行するマクドナルドやKFCなどのライバルを追撃する。
\バーガーキングがロシアに進出したのは2010年1月。現在は全国に70店舗を展開し、1日あたりの平均来客数は4万人となっている。一方、競合他社の出店状況はサブウェイが420店舗、マクドナルドが330店舗、KFCが200店舗と、いずれもバーガーキングを大きく上回る。
\ロシアで最も新しい店舗であるモスクワのツヴェトノイ・ブリヴァール店がオープンしたことを受け23日に記者会見したバーガーキングのシル取締役(欧州・中東・アフリカ事業担当)は、「私たちはロシアで(競合他社と比べ)20年遅れを取っているが、非常に早いペースで事業を拡大している」と指摘。6月に大手投資銀行VTBキャピタルおよびフランチャイジー最大手のバーガー・ルス(Burger Rus)と設立で合意した合弁会社を通して、ロシアでの出店を一段と加速させる考えを示した。バーガーキングは今後、ファストフードチェーンの進出が進んでいないシベリア地方で出店に力を入れる方針だ。なお、これまでシベリアに進出していなかったマクドナルドは2013年末から14年初頭までにクラスノヤルスクで店舗を開設する予定のほか、ノボシビルスク、バルナウル、トムスク、ノボクズネツクへの出店も検討している。
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