チェコ国営電力のCEZが8日発表した2012年1-9月期の連結最終利益は334億コルナとなり、前年同期から27%増加した。国内原子力発電所とルーマニア風力発電所の発電量増加、前年同期に特別支出がかさんだことなどが増益の理由だ。売上高は8%増の1,625億コルナ、利払い前・税引き前・償却前利益(EBITDA)は4%増の647億コルナだった。
\通期のEBITDA予想は従来の879億コルナから850億コルナへ、最終利益予想は210億コルナから400億コルナへそれぞれ引き下げた。アルバニア政府との対立で同国事業が不振に陥っているためだ。
\ダニエル・ベネシュ最高経営責任者(CEO)は、電力の事前販売などで、現時点では欧州債務危機の影響をさほど受けずにすんでいるとコメント。しかし、今後、その影響拡大が避けられないため、年間5億コルナ規模のコスト削減を実施する方針だ。
\(1CZK=3.97JPY)
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