ロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」の建設プロジェクトをめぐり、ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムとスロベニア同業プリノヴォディは13日、サウス・ストリームのスロベニア領通過部分の建設に関する最終投資決定を行ったと発表した。
\サウス・ストリームはロシアから黒海海底を通ってブルガリア経由でイタリアに到達する総延長約900キローメートルのガスパイプラインで、年間輸送能力は630億立方メートル。ガスプロムと伊石油大手ENIが総工費100億ユーロをかけ、今年12月に着工、15年までの稼働を目指している。
\スロベニア領を通過するパイプラインの建設は、ガスプロムとプリノヴォディの合弁会社サウス・ストリーム・スロベニアが担当する。ガスプロムのミレル社長によると、スロベニアを通過するパイプラインは全長266キロメートルで、圧縮ステーション2基を備える。
\ガスプロムは2011年、スロベニアに5億3,000万立方メートルの天然ガスを供給している。
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