2012/11/28

ロシア

LNGタンカーが北極海航路を初航行

この記事の要約

ロシア原子力公社ロスアトム傘下で砕氷船団を管理・運営するロスアトムフロートは19日、同社の原子力砕氷船の先導のもと、液化天然ガス(LNG)タンカーが北極海航路を史上初めて通過したと発表した。\ LNGタンカーは、天然ガス […]

ロシア原子力公社ロスアトム傘下で砕氷船団を管理・運営するロスアトムフロートは19日、同社の原子力砕氷船の先導のもと、液化天然ガス(LNG)タンカーが北極海航路を史上初めて通過したと発表した。

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LNGタンカーは、天然ガス最大手ガスプロムの子会社であるガスプロム・マーケティング・アンド・トレーディングが保有する「オビ川(Obi River)」号で、約13万5,000立方メートルのLNGを積んで7日にノルウェーのハンメルフェスト港を出航。9日にカルスキエボロタ海峡に到達し、ロスアトムフロートの2隻の原子力砕氷船「ヴァイガチ(Vaigach)」号と「戦勝50周年記念(50 Let Pobedy)」号に先導されて北極海航路を進んだ。18日には同航路を後にし、目的地である日本の戸畑港を目指し航行している。

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北極海航路は欧州とアジアの物流を短縮する新ルートとして期待されている。同航路の利用はこれまで夏季の4カ月に限られていたが、地球温暖化による海氷の減少で今後は航行可能期間が延びると見られている。ガスプロムは今回LNGタンカーが初の航行に成功したことは「歴史に新しいページを開くものだ」と賞賛している。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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