2012/12/5

バルト三国

EBRDが承認、リトアニアの2015年までの新戦略

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)はこのほど、リトアニアへの新支援戦略を承認した。リトアニアは効率的な市場経済に向けてかなり変革を遂げており、2015年に新戦略が満了するころにはEBRDの支援を必要としない水準に達するとの観測 […]

欧州復興開発銀行(EBRD)はこのほど、リトアニアへの新支援戦略を承認した。リトアニアは効率的な市場経済に向けてかなり変革を遂げており、2015年に新戦略が満了するころにはEBRDの支援を必要としない水準に達するとの観測を示した。

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EBRDは引き続きエネルギー分野に戦略の重点を置き、再生可能エネルギーの促進や公共セクターおよび鉱工業のエネルギー効率向上プロジェクトを支援する。イグナリナ原子力発電所の閉鎖に伴う新しいガス火力発電所の建設プロジェクト、風力発電への投資のほか、クライペダ港のコンテナターミナルの処理能力拡大プロジェクトの支援も検討している。同時に、リトアニアの輸出競争力向上や国内銀行の事業強化、金融機関と公共機関のガバナンス強化も重要な支援分野と位置付けている。

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EBRDは1991年にリトアニアへの融資を開始。これまでに支援した78のプロジェクトの総投資規模は20億ユーロ近くで、このうちEBRDの融資額は6億300万ユーロに上る。融資分野別比率は金融26%、電力・エネルギー18%、鉱工業・商業・農業29%、インフラ27%となる。

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