原田親仁・駐ロシア日本国大使は11月26日、政府系天然ガス企業ガスプロム本社を訪問し、同社のミレル会長と会談した。
\会談では日本とロシアの協力関係の現状と今後の展望や、ガスプロムがウラジオストクで伊藤忠商事や石油資源開発(JAPEX)と共同で進めている液化天然ガス(LNG)基地建設プロジェクトの進捗状況などについて意見交換が行われた。
\原田大使とミレル会長は、ロシアの日本向けLNG供給の重要性を確認するとともに、石油・ガス部門における日ロ協力を一段と深めていくことで一致した。
\日本は世界第4位のエネルギー消費国であり、一次エネルギーにおける天然ガスの構成比は現在14%だが、今後拡大することが予想される。国内で消費するLNGの96%を輸入に頼っており、2011年度の輸入量は8,318万トンだった。
\9月にウラジオストクで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)では野田首相がプーチン大統領と会談。両首脳は天然ガスをサハリンや東シベリアからパイプラインでウラジオストクの基地へ運んで液化し、日本へ輸出する計画の推進を確認。基地建設に関する文書に署名した。
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