2012/12/5

ロシア

チェルノブイリ原発、事故原子炉の密閉作業が本格化

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)は11月27日、1986年に爆発事故を起こした旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原発の4号機で、放射能漏れを防ぐための新しい構造物の骨組みの一部が完成したと明らかにした。\ チェルノブイリ原発 […]

欧州復興開発銀行(EBRD)は11月27日、1986年に爆発事故を起こした旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原発の4号機で、放射能漏れを防ぐための新しい構造物の骨組みの一部が完成したと明らかにした。

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チェルノブイリ原発の4号機は、事故直後に建造されたコンクリート製の「石棺」で覆われているが、老朽化により放射性物質が拡散するおそれが出てきたことから、ウクライナ政府は4月、石棺の上から原子炉を覆う新たな巨大構造物の建設に着手した。構造物は幅257メートル、長さ164メートル、高さ110メートルで、重さは2万9,000トン。耐用年数は100年とされ、2015年の完成を予定している。建設費用は、EBRDが運営するチェルノブイリ・シェルター基金に世界40カ国以上から寄せられた資金によって賄われる。EBRDによると、同基金から支払われる金額はおよそ15億4,000万ユーロに上る見込みだという。

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