ハンガリー中央統計局(KSH)が11日発表した11月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比5.2%で、今年で最も低い水準となった。インフレ率は昨年12月の4.1%から今年1月に5.5%に跳ね上がり、9月に6.6%の最高率をつけたが、10月以降減速している。季節調整後のコアインフレ率(食品・エネルギーを除く)は5.1%。
\1年前に比べ最も価格上昇が著しかったのは食品の7.1%。特に、EU産卵鶏福祉指令への対応による影響で鶏卵価格が34.0%も高騰したのを始め、豚肉13.5%、季節食料品12.9%、小麦粉12.6%と大きく値上がり。一方、耐久消費財の価格は1.3%低下。自動車燃料は1.7%、衣料・靴は1.5%の小幅上昇にとどまった。
\前月比では消費物価上昇率はマイナス0.1%で、7月以来4カ月ぶりに低下した。食品(0.7%)や衣料・靴(0.5%)は平均以上に上昇したが、自動車燃料が4.8%の値下がりとなるなどその他の商品価格は1.6%低下した。
\欧州連合(EU)加盟国の統一消費者物価指数(HCIP)に基づく10月のインフレ率はEU全体で2.6%。ハンガリーは6.0%で、引き続き加盟国の中で最高だった。
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