2013/2/27

バルト三国

ABB、エストニア全域に急速充電スタンドを整備

この記事の要約

スイスのエンジニアリング大手ABBは20日、エストニアに供給した165基の電気自動車(EV)用急速充電スタンドの本格稼働を開始した。スタンドは国内全域に配置し、人口5,000人以上の都市のほか、幹線道路では40~60キロ […]

スイスのエンジニアリング大手ABBは20日、エストニアに供給した165基の電気自動車(EV)用急速充電スタンドの本格稼働を開始した。スタンドは国内全域に配置し、人口5,000人以上の都市のほか、幹線道路では40~60キロメートル間隔で設置した。

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ABBが供給したのは直流の急速充電器「Terra 51」。日本発の急速EV充電器規格である「CHAdeMO(チャデモ)」の基準を満たしている。直流・交流充電の両方に対応しており、最大出力は直流充電で50キロワット、交流で22キロワットとなっている。

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スタンドの運営は現地のサービス会社が行う。ABBはITアーキテクチャーを提供するほか、インターネットを使った充電ネットワークの運営をサポートする。

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エストニアの人口は約130万人。ABBによると、直流の急速充電スタンドの密度は欧州でも最も高い。また、政府は電気自動車の購入価格の最大50%を助成するなど電気自動車の普及促進に注力している。

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英国のエコカー情報サイト『グリーンカーウェブサイト』によると、エストニアはABBの充電ステーションを含め、全国約700カ所に充電ステーションを整備している。同国は無線LANの整備にも注力するなど、新技術の導入に関心が高い国として知られている。

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