2013/3/27

ロシア

ガスプロム、中国CNPCとガス供給で覚書

この記事の要約

ロシア国営天然ガス大手ガスプロムのミレル最高経営責任者(CEO)は22日、中国のエネルギー大手、中国石油天然気集団(CNPC)の周総経理とガス供給に関する覚書を交わした。インタファクス通信が伝えた。両社は年末までに正式な […]

ロシア国営天然ガス大手ガスプロムのミレル最高経営責任者(CEO)は22日、中国のエネルギー大手、中国石油天然気集団(CNPC)の周総経理とガス供給に関する覚書を交わした。インタファクス通信が伝えた。両社は年末までに正式なガス売買契約の調印を目指す。

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ガスプロムは、ロシアの極東地域から中国東北部に至る「東ルート」と呼ばれるパイプラインで天然ガスを輸出する。供給期間は30年。供給量は380億立方メートルで、最大600億立方メートルまで増やす。供給価格を巡っては双方の主張に開きがあり、どこまで歩み寄れるかが今後の焦点となる。

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ガスプロムは約10年前から中国へのガス供給で協議を行なってきた。同社は当初、西シベリアからアルタイ共和国を経由して中国西部にガスを供給する「西ルート」パイプラインでの輸出を計画していたが、中国西部では東沿岸部と比べガス需要が大きくないことや、供給価格を巡る対立から同ルートによる輸出計画を断念していた。

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