チェコ国立銀行(CNB)はこのほど、経済成長見通しを下方修正した。今年はマイナス0.5%、来年はプラス1.8%を予測している。2月の前回見通しでは今年プラス0.3%、来年プラス2.1%としていた。
\トムシク副総裁は、来年から国外需要の活性化が見込まれるのに加え、緊縮財政の影響が次第に弱まると予測されると説明した。一方で、これまでのところ国内経済回復に向けた明確な兆しは見えていないと話した。
\今年のチェコ国内総生産(GDP)について他の機関の予測値を見ると、チェコ財務省がゼロ成長、国際通貨基金(IMF)がプラス0.3%、欧州委員会がゼロ成長となっている。
\国立銀行はまた、今後の政策金利水準について、若干低下した後、来年は利上げに転じると予測している。
\インフレ率は今年、中銀目標の2%をやや下回る水準で推移する。税制改定や管理価格の引き上げが上昇につながる一方、経済の不振が値上げを抑制するもようだ。
\インフレ予測は来年第2四半期が1.8%、同第3四半期が1.9%と、それぞれ従来予測から0.1ポイント引き上げた。
\通貨コルナの対ユーロ為替相場は今年1ユーロ=25.6コルナ、来年は25.3コルナとし、従来予測よりもコルナ安が進むとの見方を示した。
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