中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/5/8

CIS諸国

中国石油大手2社、カシャガン油田の権益取得か

この記事の要約

中国石油天然気集団公司(CNPC)と中国石油化工集団公司(シノペック)が、カザフスタンのカシャガン油田の権益を取得する可能性が高まっている。中国は石油消費の増大に対応するため原油の確保に力を入れており、カシャガン油田の権 […]

中国石油天然気集団公司(CNPC)と中国石油化工集団公司(シノペック)が、カザフスタンのカシャガン油田の権益を取得する可能性が高まっている。中国は石油消費の増大に対応するため原油の確保に力を入れており、カシャガン油田の権益取得が実現すれば、カザフ産原油の輸入拡大に弾みがつきそうだ。

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ブルームバーグが4月12日、複数の消息筋の話として伝えたところによると、カザフスタン政府はインド石油ガス公社(ONGC)が米コノコ・フィリップスから買収することが決まっているカシャガン油田の権益8.4%を買い取り、CNPCとシノペックに売却することを検討している。コノコは昨年11月、ONGCにカシャガン油田の権益を約50億米ドルで売却することで合意しているが、カザフスタン政府が同権益に対して先買権を行使することができる。

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カザフスタンと中国を結ぶパイプラインが2006年に開通して以来、中国のカザフ産原油の輸入量は拡大を続けており、現在では国内消費量の5%をカザフ産原油が占めている。

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カスピ海沖に位置するカシャガン油田は可採埋蔵量が130億バレルと言われる世界有数の巨大油田。イタリア石油大手のENIを主体に、米エクソンモービル、仏トタル、英蘭シェル、インペックスなどが権益を持つ。

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