スイスの配管システム大手、ジョージフィッシャーは8日、トルコの同業ハカン・プラスチックの多数株を取得したと発表した。取引額などの詳細は不明。需要が増大するトルコ、中東、東欧市場を地盤とする樹脂パイプシステム大手を獲得することで、事業を強化する狙い。7月中に手続きを完了させる。今回の契約でハカン・プラスチックの残りの株式を取得するオプションも獲得した。
\ハカン・プラスチックは1965年設立の同族会社だ。住宅・ビル設備や水道・ガス供給、灌がいなどに使われる樹脂製配管システムの製造・販売で大きな成長を遂げた。2012年には従業員650人で2億トルコリラ(1億500万スイスフラン)の売上高を計上した。
\イスタンブールの北西およそ100キロメートルに位置するチェルケスケイと、南東アナトリア地方のシャンルウルファに工場を持つ。
\ジョージフィッシャーのパイプ事業GFパイピング・システムズは産業、住宅・ビル設備、公益事業分野向けの液体・ガス輸送用プラスチック配管システムを世界に供給する。昨年の売上高は前年比11%増の13億フラン、営業利益は5.1%減の1億3,000万フランだった。
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