2013/5/15

ロシア

ルサール黒字転換、3%の減産実施

この記事の要約

アルミ世界最大手のルサールが14日発表した2013年第1四半期決算(未監査)の最終損益は1,900万米ドルの黒字となり、前期の4億1,100万ドルの赤字から改善した。前年同期比では66.1%の減益。ノリリスク・ニッケルへ […]

アルミ世界最大手のルサールが14日発表した2013年第1四半期決算(未監査)の最終損益は1,900万米ドルの黒字となり、前期の4億1,100万ドルの赤字から改善した。前年同期比では66.1%の減益。ノリリスク・ニッケルへの出資や金融コストなどを勘案した調整済みベースの最終損益は4,700万ドルの赤字となった。ただ、赤字幅は前年同期の9,000万ドルからほぼ半分に縮小した。

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売上高は26億8,200万ドルで、6.9%の減少。営業利益は13.5%減の6,400万ドル、EBITDA(調整済ベース)では3.8%増の2億4,600万ドルだった。

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世界市場でアルミニウムが供給過剰となり価格が低下している問題への対策として、同社は2012年通期決算発表時の予告通り、減産を実施した。第1四半期の生産量は100万7,000トンで、前年同期比で4%、前期比で3%減少した。しかし、アルミ地金のロンドン金属取引所(LME)価格への割増金が264ドルの歴史的な高水準で推移したことや、高付加価値製品の生産比率が高まったことで減収分を一部相殺した。ルサールは少なくとも3年間は減産体制を維持する方針で、競合企業にも追随を呼びかけている。

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3月末現在の純債務は109億6,800万ドルに上る。第1四半期に2億4,600万ドルを償却したが、12月末に比べて1.9%増加した。先月に手続きが完了したノリリスク・ニッケル株売却で得た6億2,000万ドルはズベルバンクからの融資返済に充てることにしている。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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