2013/5/15

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ・シノップ原発23年稼動目指す=三菱重工

この記事の要約

三菱重工業は7日、トルコ第2の原子力発電所となるシノップ原発プロジェクトへの取り組みを加速すると発表した。安倍晋三首相が同国を訪問した3日、仏原子力大手アレバと共同で独占交渉権を得たことを受けたものだ。本契約につながれば […]

三菱重工業は7日、トルコ第2の原子力発電所となるシノップ原発プロジェクトへの取り組みを加速すると発表した。安倍晋三首相が同国を訪問した3日、仏原子力大手アレバと共同で独占交渉権を得たことを受けたものだ。本契約につながれば、福島第一原発事故以来で、初めての大型受注となる。

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今回のプロジェクトは、トルコ北部、黒海沿岸のシノップに原子炉4基、総出力4,500万メガワットの原発を新設する内容だ。発注規模は推定22億米ドルで、このうちアレバ受注分が40億~50億ユーロ(52億~65億ドル)に上るという。2017年に着工し、トルコ共和制100周年に当たる2023年の第1号機稼動を目指す。

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採用するのはアレバと合弁で開発した加圧水型原子炉「ATMEA1」だ。商業用原発に採用されるのは初めてで、これが他の国での販売につながると期待されている。

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シノップ原発の建設・運営は三菱重工、伊藤忠商事、仏GDFスエズ、トルコ国営発電会社EUASが設立する事業会社が手がける。EUASが最大49%を出資する方向だ。GDFスエズは、EUASと共同で運営を担当する予定で、約1年後の事業化調査終了を待って出資する。

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