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2013/6/5

チェコ・スロバキア

チェコ企業、外資比率は42%

この記事の要約

チェコ株式会社の総資本(2兆3,300億コルナ)に占める外国投資家の出資比率が42%を占めることが、国際コンサルティング会社ビスノーデの調査で分かった。国内投資家は出資比率58%に比べ、経営権を持つ企業数で見た比率が77 […]

チェコ株式会社の総資本(2兆3,300億コルナ)に占める外国投資家の出資比率が42%を占めることが、国際コンサルティング会社ビスノーデの調査で分かった。国内投資家は出資比率58%に比べ、経営権を持つ企業数で見た比率が77%と高いことから、外資が比較的規模の大きい企業に集中している傾向があると分析している。

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チェコ企業への投資に最も積極的なのはオランダで、投資額は外国資本の25%強にあたる2,503億コルナに上る。これにオーストリア(11.2%)、ドイツ(10.2%)、キプロス(5.9%)が続く。オランダとキプロスが上位につけ、両国を含めたいわゆるタックスヘイブンの合計出資比率が42.5%(4,160億コルナ)と高く、投資家が節税対策に積極的なことが窺える。

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外資が経営権を握る企業のうち、ロシア資本が最大数の1万7,010社に上り18.9%を占める。チェコとは歴史的、地理的に密接な関係があることも利点となり、近年一段と投資への関心が高まっていることをビスノーデは指摘する。ロシアに続きドイツ11.4%、ウクライナ10.7%、スロバキア9.4%と、隣接諸国の企業もチェコへの投資に積極的だ。

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(1CZK=5.07JPY)

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