2013/6/19

ハンガリー

リヒター、子宮筋腫治療薬の中南米販売権を取得

この記事の要約

ハンガリーの製薬大手ゲデオン・リヒターは11日、仏同業ラボラトリーHRAファーマから、中南米における子宮筋腫治療薬「Esmya」の販売ライセンスを取得したと発表した。同薬の投入を機に婦人科疾患薬の展開を強め、急速に成長す […]

ハンガリーの製薬大手ゲデオン・リヒターは11日、仏同業ラボラトリーHRAファーマから、中南米における子宮筋腫治療薬「Esmya」の販売ライセンスを取得したと発表した。同薬の投入を機に婦人科疾患薬の展開を強め、急速に成長する中南米市場における地盤を固める。契約金額などの詳細は明らかにされていない。

\

リヒターは2010年にスイスのバイオ医薬品企業プレグレムを買収。これにより、プレグレムがHRAファーマから取得していた「Esmya」の欧州連合(EU)・北米販売権を獲得した。その後、北米地域についてはワトソン・ファーマシューティカルズに権利を譲渡した。

\

2011年12月にはHRAファーマから新たに独立国家共同体(CIS)と中国における販売ライセンスを取得。今回の契約で販売エリアを大きく広げることになる。

\

「Esmya」は子宮筋腫治療に用いられるウリプリスタール酢酸エステル(UPA)剤。昨年EUで発売されたが、欧州債務危機の影響で売れ行きが鈍く、今年第1四半期の売上高は260万ユーロにとどまる。

\

リヒターによると、中南米諸国はEUの承認を受けた医薬品を追加的審査なしで認可しており、「Esmya」の市場投入を阻む要素はない。販売に向けては現地提携企業と合弁会社を設立する予定だ。南米における販売網の採算性を確保するため、他の婦人科疾患薬も出荷する。

\

「Esmya」の中南米売上高は発売後1~2年で3,000万ユーロと予想している。また、その他の婦人科疾患薬では2,000万ユーロを見込む。

\