2013/6/19

ハンガリー

運輸コスト3割増、新高速料金導入で

この記事の要約

ハンガリーが来月導入を予定するトラック通行料の電子課金システム(ETC)により、運輸コストが大幅に増加する見通しだ。ただ、発注手続きなど計画の遅れが目立っており、システム稼働が来年にずれ込むという見方もある。政府は新シス […]

ハンガリーが来月導入を予定するトラック通行料の電子課金システム(ETC)により、運輸コストが大幅に増加する見通しだ。ただ、発注手続きなど計画の遅れが目立っており、システム稼働が来年にずれ込むという見方もある。政府は新システム導入で1,500億フォリントの歳入増を見込んでいる。

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ハンガリーは、3.5トン超トラックを対象とする高速道路など主要道の通行料の徴収方法を、従来の時間制方式(ビニエット)から走行距離に応じたETCに切り替える予定で、5月末に関連法案を可決した。

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ウィーン経済大学のクマー教授(物流経済学)の試算によると、ETCへの移行で、走行1キロメートル当たりの輸送コスト負担は現在の1ユーロから1.3ユーロに拡大する見通しだ。

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ETC導入法によると、農産物および家畜の運搬については料金が免除される。また、国内運輸業者に対しては総額100億フォリント(3,480万ユーロ)の補償金が支給される。(東欧経済ニュース4月24日号「高速料金課金システム、社員21人の会社が受注」を参照。)

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(1HUF=0.43JPY)

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