2013/7/10

ハンガリー

パナソニック、ハンガリーの太陽電池工場閉鎖へ 

この記事の要約

パナソニックは5日、欧州での太陽電池生産を中止することを明らかにした。欧州諸国の補助金削減や中国メーカーの台頭を背景に現地の事業環境が厳しさを増しているためで、ハンガリーのドログ工場で行っている生産を9月に停止、来年3月 […]

パナソニックは5日、欧州での太陽電池生産を中止することを明らかにした。欧州諸国の補助金削減や中国メーカーの台頭を背景に現地の事業環境が厳しさを増しているためで、ハンガリーのドログ工場で行っている生産を9月に停止、来年3月には施設を閉鎖する。今後はモジュール生産を日本とマレーシアに移管・集約する予定だ。

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パナソニック(当時の三洋電機)は2005年にドログ工場でのソーラーモジュールの生産を開始。2011年には第3生産棟を稼働させた。年産能力は同社の生産能力全体の3分の1以上(315メガワット)に上る。

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日本での生産に切り替えるのは、福島原発事故をきっかけに国内の再生可能エネルギー市場が急拡大しているほか、円安でコスト競争力が高まったため。

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■スロベニア家電大手ゴレニェと提携

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一方、パナソニックは同日、スロベニア家電最大手のゴレニェと資本・業務提携したと発表した。ゴレニェに約12%を出資し、白物家電の生産で提携する。これによって欧州市場での競争力強化と収益拡大を図る。

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ゴレニェは冷蔵庫、洗濯機、調理機器のメーカーで、2012年の売上高は12億8,000万ユーロ。パナソニックは同社の第三者割当増資を1,000万ユーロで引き受け、12.73%を出資する。

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業務提携では、ゴレニェがパナソニックの欧州市場向け冷蔵庫を委託生産し、パナソニックに供給する。また、欧州市場向けの洗濯機を共同開発する。

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