欧州連合(EU)は9日に開いた財務相理事会で、ラトビアが2014年に欧州単一通貨ユーロを導入することを正式決定した。ラトビアは1月1日から通貨をユーロに切り替え、ユーロ圏は18カ国に拡大する。
\欧州委員会は6月初め、ラトビアがユーロ導入基準を満たしていると認定し、来年1月の導入を認めるよう勧告。加盟国は6月末の首脳会議で承認していた。財務相理事会では、ユーロ導入を最終承認すると同時に、ラトビアの現行通貨ラッツとユーロの交換比率を1ユーロ=0.702804ラッツとすることを決めた。ラトビアがユーロ導入の前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)に参加した2005年5月に設定されたレートが踏襲される形となる。
\ユーロ硬貨のデザインは、表面が各国共通となるが、裏面は各国が独自の図柄を選ぶことができるようになっている。ラトビアは女神ミルダの肖像を採用する。
\ユーロ参加は、2011年のエストニア以来。非ユーロ参加国ではリトアニアがERM2に参加しており、2015年のユーロ導入を目指している。
\ラトビアはユーロ導入により、海外からの投資が加速し、経済開発が進むと期待している。また、債務危機に陥った場合にはユーロ圏のEUの金融安全網である「欧州安定メカニズム(ESM)」から金融支援を受けることができるようになるが、同時にESMに3億2,000万ユーロを拠出することも求められる。
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