ベラルーシ経済省が7月30日発表した2013年1-6月期(上期)の名目賃金は550.5米ドル(477万ベラルーシ・ルーブル)で、前年同期比45.8%の大幅増となった。インフレ(20%前後で推移)を加味した実質でも20.5%の上昇。政府の通年予測値(名目賃金24.7%増、実質賃金7.1%増)を大幅に上回った。
\業界別の名目賃金は鉱工業が641.1米ドル、建設業が794.6米ドル、交通・通信が676.5米ドルと国内平均を大きく上回った。一方、公共部門は410.8米ドルと全体平均を下回ったうえ、上昇率も28.8%実質ベースでも6.9%増と比較的低い伸びにとどまった。政府は5カ年計画で、公共部門の名目賃金を徐々に全国平均に近づけることを重要課題に掲げているが、全国平均をまだ25%下回っている。
\6月単月の平均名目賃金は前年同月比37.3%増の590.5米ドル、公共部門は26.1%増の445米ドルだった。実質賃金ベースでは全国平均が16.4%、公共部門は6.4%それぞれ上昇した。
\名目賃金と最低生計費の比率は昨年上半期の273.1%から310.3%に拡大した。
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