ロシア企業STKがエストニア北部の工業都市シッラマエに石油精製所の建設を計画している。現地の報道によると、港湾施設マーケティング責任者のアンドレイ・ビロフ氏が、同市が作成した事業プロジェクトの環境アセスメントをもとに、9月初めに公開討論が行われる段階にあることを国営放送の番組で明らかにした。
\シッラマエを立地に選んだ理由は、ロシアが主導する関税同盟と欧州連合の接点にあるという地の利の良さ。精製所は港湾施設の北に隣接して建設され、船舶用ディーゼルのほか、灯油、希ガス、建設材料を生産する。年間精製量は300万トンを計画する。
\シッラマエ港には年内に新しいコンテナ貨物ターミナルが完成する予定で、新施設の敷地面積は40ヘクタールで全長900メートルの4つの桟橋を備える。同市には外資によるセメント工場や大豆加工工場の建設計画もあり、外国企業進出を視野に入れて港湾施設の処理能力向上に取り組んでいる。
\STKは2012年に設立された新興企業で、ロシア人投資家3人が出資する。
\